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-おかやシルク日記-

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2025.11.27
ニュース

岡谷蚕糸博物館館長 髙林千幸氏が蚕糸功績賞を受賞しました

一般財団法人大日本蚕糸会では、多年にわたり蚕糸絹業に関する研究・振興発展、蚕糸絹文化の向上に貢献されている方を蚕糸功績賞として表彰しています。このたび岡谷蚕糸博物館の髙林千幸館長が令和7年度蚕糸功績賞を受賞されました。

髙林千幸氏は、半世紀にわたり製糸技術研究業務に携わり、製糸工程管理をおこなうためのデバイスの開発や、煮繭の計測管理手法の開発を行い、製糸技術の向上に努めてこられました。シルクの新素材開発についても、ハイブリットシルクの開発を皮切りに、シルクウェーブやシルクフィル、シルクシェルなど次々とシルクの新素材を開発し、実用化を進めました。

2011年からは岡谷蚕糸博物館館長に就任し、同館のリニューアルに携わり、世界初の製糸工場を併設をする、製糸の歴史や技術を伝える博物館としてリニューアルオープンに尽力されました。同館が毎年行っているカイコ学習や次世代担い手育成事業等にも力を注ぎ、蚕糸絹文化の次世代へつなぐ活動にも力を入れてこられました。

また、大日本蚕糸会においては、蚕糸絹文化活性化推進事業審査会委員や蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクール審査会委員、蚕糸褒章等選考委員会として活動。日本シルク学会会長を約9年間にわたって務め上げ、蚕糸関係の学術活動や社会活動にも広く貢献されてきました。

このように長年にわたり蚕糸絹業関する研究・素材開発だけでなく、シルクの文化振興発展と次世代につなぐ役割を果たしてこられた功績を称え、このたび蚕糸功績賞を受賞をされる運びとなりました。

 

▶岡谷蚕糸博物館 館長 髙林千幸氏へのインタビュー記事

髙林千幸 Chiyuki Takabayashi  – 岡谷シルク

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